たらちねの・・・
(2012年06月28日)
数日前のこと 朝何気なくテレビをつけ あちこちチャンネルを選局して
ふと目に留まったのが「落語」・・・その演目にくぎ付けになってしまった。
「垂乳女」___なに?な・なんということを・・・
落語そのものは 面白かったものの 「たらちね」とはなんぞや?
学生時代に 「たらちね」とは「母」にかかる枕詞とだけ覚えて意味など
考えたこともなく まして「垂乳女」と書くなどとは 想像もつかなかった・・・
でも・・・何となくわかる気もする
母となった女性が 子供にたっぷり母乳を与え 年を重ねて「垂乳女」に・・・
それでも気になり 自分なりにちょっと調べてみた。
万葉集の訓仮名表記には「垂乳根乃」「足乳根乃」が多く、乳房が垂れた、
乳の満ち足りたなどの語源解釈がされていたようです。
しかし「垂る」「足る」ともに四段活用動詞であり、未然形に名詞の接続
する「たら乳」という語構成は考えにくい。
一説に、「たらち」は「たらし」の転で、満ち足りたの意を表すほめ言葉
「ね」は女性に対する親愛の気持ちを表す接尾語ともいいますが、未詳。
枕詞の「垂乳根の」は「母」また、中古以降は「親」にかかります。
名詞の「垂乳根」は①、母の意。②、父の意。③、親。両親の意。
「たらちね」は、もと母の意。のちに母を「たらちめ」、父を
「たらちを」と分け、やがて両親を「たらちね」と呼ぶようになりました。
ということだそうです。納得しました。
しかしながら 納得はしたものの じぶんをみると この
「垂乳女」が気になって 気になって・・・どうもいけません・・・のです!!!
コメントを残す